
ウェッジ選びの鍵、バウンスを理解する
ゴルフクラブ、特にアイアンやウェッジの底の部分、地面に触れる面を見てみると、底が丸く膨らんでいるのに気づかれるでしょう。この膨らみのことを「バウンス」と呼びます。このバウンスが、ゴルフクラブの使いやすさに大きく関わってくるのです。
バウンスの大きさは「バウンス角」という角度で表されます。この角度は、クラブを地面に垂直に置いた時に、地面とソールの後端が作る角度のことです。バウンス角が大きいほど、ソールの膨らみも大きくなり、クラブが地面に潜り込みにくくなります。逆にバウンス角が小さいと、ソールの膨らみは小さく、地面に潜り込みやすくなります。
このバウンスは、様々な地面の状態に対応するために重要な役割を果たします。例えば、柔らかい砂地では、バウンス角が大きいクラブを使うことで、クラブが砂に深く潜り込むのを防ぎ、スムーズにボールを打ち出すことができます。逆に、硬い地面や芝が薄い場所では、バウンス角が小さいクラブが適しています。バウンス角が小さいクラブは、地面への抵抗が少なく、クリーンにボールをとらえることができます。
バウンスは、いわばクラブの足回りと言えるでしょう。自分のプレースタイルやよく行くゴルフ場の地面の状態に合わせて、適切なバウンス角のクラブを選ぶことが、安定したショットを実現する上で非常に重要です。特に、様々なライからボールを打ち出す必要のあるウェッジ選びにおいては、バウンス角をしっかりと理解することがミスショットの減少に繋がります。ですから、ゴルフクラブを選ぶ際には、ヘッドの形状や素材だけでなく、このバウンスにも注目してみてください。きっと、あなたのゴルフが一層楽しくなるはずです。