オールスクェア

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ゴルフ:オールスクェアの真髄

競技ゴルフには、数多くの試合形式が存在しますが、その中でも一対一の真剣勝負であるマッチプレーは、独特の緊張感があります。この形式では、各ホールの勝敗を積み重ねていき、最終的により多くのホールを獲得した方が勝利となります。その中で「勝負の均衡」を意味する言葉、それがオールスクェアです。オールスクェアとは、両者が獲得したホール数が全く同じ、つまり引き分けの状態を指します。まさに、試合の均衡点であり、これからどちらに流れが傾くのか、全く予測がつかない、手に汗握る展開が期待されます。 例えば、5ホールを終えて、両者ともに2ホールずつ獲得し、1ホールは引き分けだったとします。この時、試合はオールスクェアとなります。どちらの選手も一歩も引かず、互角の勝負を繰り広げている状態です。このような拮抗した試合では、このオールスクェアという状況が、何度も訪れることがあります。一打一打に集中し、わずかなミスも許されない状況下で、選手たちは自らの精神力と技術を試されることになります。プレッシャーに押しつぶされずに、普段通りの実力を発揮できるのか、あるいは重圧に耐えきれず、自滅してしまうのか。まさに、選手たちの真価が問われる瞬間です。 観戦者としても、オールスクェアという状況は、固唾を呑んで見守るしかありません。どちらが先に均衡を破り、優位に立てるのか、一秒たりとも目が離せません。一打のミスが勝敗を分けるかもしれない、緊迫した状況は、他の試合形式では味わえない、マッチプレーならではの醍醐味と言えるでしょう。次のホールでどちらが勝利を掴むのか、そして最終的にどちらが試合の勝者となるのか、最後まで目が離せません。