
滑らかな振り心地:ステップレスシャフト
継ぎ目のない一体構造、それが近年注目を集めるゴルフクラブの棹、ステップレス棹の最大の特徴です。従来の金属製の棹は、異なる硬さの金属材料を溶接して作られていました。この製造方法は、棹の硬さを調整する上で有効でしたが、同時に溶接部分が段差を生み、これが棹の振動に悪影響を与えていました。棹に段差があると、まるででこぼこ道をボールが転がるように、振動が不規則になり、狙った場所へ正確に球を飛ばすことが難しくなります。しかし、ステップレス棹は、継ぎ目がないため、この問題を解消しています。
一体成型で作られたステップレス棹は、まるで静かな水面に石を投げ込んだ時のように、滑らかで均一な振動を生み出します。この滑らかな振動は、球を打った時の感触を向上させるだけでなく、球の軌道にも良い影響を与えます。規則正しい振動は、球の飛び出し方向のブレを少なくし、より正確な方向へ球を飛ばすことを可能にします。また、棹全体がしなり、その反発力を利用して球を飛ばすため、飛距離も向上します。
近年、製造技術の進歩により、様々な素材や硬さのステップレス棹が作られるようになりました。初心者から上級者まで、それぞれの打ち方に合わせた棹を選ぶことができるため、多くの愛好家に選ばれています。自分に合ったステップレス棹を選ぶことで、ゴルフの楽しさをさらに深く味わうことができるでしょう。より正確な方向へ、より遠くへ球を飛ばしたい、そんな願いを叶えるのが、この継ぎ目のない構造を持つ、ステップレス棹なのです。