
ゴルフクラブのFP値:つかまりやすさの秘密
道具の働きを理解することは、上手な競技者への近道です。中でも、使う道具の性能を測る物差しとなる値は特に大切です。今回は、ゴルフクラブの性能を知る上で欠かせない「FP値」について詳しく説明します。「FP値」とは、「フェースプログレッション値」を略した言葉です。ゴルフクラブを地面に置いた時、持ち手の軸線と、クラブの面の一番手前の端との距離を指します。この距離は、ほんの数ミリ単位で測られます。このわずかな差が、球筋に大きな影響を与えます。
FP値は、クラブの面が持ち手の軸線よりどのくらい前に出ているかを示す値です。FP値が小さい、つまり持ち手の軸線と面の端との距離が短いクラブは、球を捉えやすい特徴があります。そのため、球が右に曲がるミス、いわゆるスライスを少なくすることができます。逆に、FP値が大きい、つまり持ち手の軸線と面の端との距離が長いクラブは、球を捉えにくくなります。球が左に曲がる球筋、いわゆるフェードボールを打ちやすくなります。
このように、FP値はクラブの操作性に大きく関わっています。自分の打ち方や癖に合ったFP値のクラブを選ぶことが、上達への鍵となります。特に、競技を始めたばかりの人は、FP値に注目してクラブを選ぶことをお勧めします。球のつかまり具合を調整し、狙い通りの場所に球を飛ばせるようになるでしょう。FP値を理解し、自分にぴったりのクラブを見つけることで、ゴルフを一層楽しめるはずです。