フォアー

競技場では、競技者や世話役、見物人など、たくさんの人がいます。そのため、楽しく安全に競技をするには、周りの人への心遣いが欠かせません。その心遣いを示す方法の一つが「フォア！」という掛け声です。これは、打ち損ねた玉が思わぬ方向へ飛んで行き、誰かに当たるかもしれない時に、注意を促すために使います。 玉が大きく曲がって飛んでいったり、狙いとは違う方向へ飛んでいったりした場合、「フォア！」と大きな声で叫ぶことで、危険に気づいてもらう確率が高まり、事故を防ぐことができます。この掛け声は、自分の失敗を認める意味合いもありますが、それ以上に、安全確保を一番に考えた行動です。叫ぶのは少し勇気がいるかもしれませんが、ためらわずに、はっきりと叫ぶことが大切です。恥ずかしがって小さな声で叫んだり、ためらったりすると、相手に声が届かず、事故につながるかもしれません。 「フォア！」と叫ぶのは、自分のためだけでなく、周りの人の安全を守るためでもあります。例えば、前方の組が自分の組に気づいていない場合や、コースの脇で作業をしている人がいる場合など、玉が当たる危険性がある場合は、すぐに「フォア！」と叫びましょう。また、林の中など、玉の行方が見えにくい場所から打つ際も、周りの安全を確認し、「フォア！」と叫んでおくことが大切です。万が一、叫ぶのが遅れて誰かに玉が当たってしまった場合、大きな怪我につながる可能性もあります。 「フォア！」と叫ぶことは、マナーとしてだけでなく、責任ある行動です。周りの人に危険を知らせることで、事故を未然に防ぎ、安全な環境で競技を楽しむことができます。そのためにも、日頃から大きな声ではっきりと叫ぶ練習をしておきましょう。そして、どんな状況でも、躊躇なく「フォア！」と叫ぶ勇気を持ちましょう。それは、自分自身と周りの人の安全を守るための、大切な心遣いの一つです。