
握り:ゴルフの賭け事
握りとは、ゴルフ仲間同士で行う賭け事で、正式な競技ではありません。ゴルフ発祥の地と言われるスコットランドで、羊飼いが仕事の合間にゴルフを楽しんでいた時代から存在していたと伝えられています。日本では、親しい仲間内のゴルフに、より強い緊張感と楽しさを加えるものとして親しまれています。
握りは公式なルールがないため、地域やグループごとに独自のルールで行われます。代表的なものとしては、各ホールで良いスコアを出した人に賞金を与える、あるいは、特定の条件を満たした人に賞金を与えるといったものがあります。例えば、1打目でグリーンに乗せる、池に入れない、バンカーに入れないなど、様々な条件を設定できます。
握りの金額も様々で、数百円程度の少額から数千円、場合によってはそれ以上になることもあります。参加者全員が楽しめるように、金額の設定は事前にしっかりと話し合っておくことが大切です。また、握りはあくまで遊びであるため、過度な金額設定は避けるべきです。
握りは、遊びの要素が強い一方で、技術向上にも繋がると言われています。賞金を狙うことで、より集中力が高まり、普段以上の力を発揮できるからです。また、仲間との一体感を高める効果もあります。一緒に喜び、一緒に悔しがることで、ゴルフ仲間との絆がより一層深まります。
握りは、ゴルフという競技をより深く楽しむための文化と言えるでしょう。ただし、あくまで遊びであることを忘れず、節度を持って楽しむことが重要です。公式の競技では認められていないため、プライベートなラウンドで仲間と楽しむようにしましょう。