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サンドウェッジを使いこなす

砂地からの脱出を助ける道具として作られた「砂地用 wedge」ですが、活躍の場は砂地だけではありません。深い草や、旗竿付近からの寄せ打ちなど、様々な場面で力を発揮します。このクラブの特長は、他のクラブに比べて、打つ面が大きく上を向いていることです。一般的には56度から58度と、かなり急な角度になっています。この角度のおかげで、ボールを高く打ち上げることができ、砂地や深い草からでもボールを楽に脱出させることができます。 旗竿付近では、高く上がったボールが落ちた後に、逆回転によってすぐに止まるという技も使えます。そのため、旗竿を狙う繊細な寄せ打ちにも最適です。 このクラブをうまく使うには、手首の使い方が重要になります。砂地では、砂を爆発させるように打ち出すことで、ボールを砂の上に浮かせて脱出させます。この時、手首を柔らかく使って、砂をうまく捉えることが大切です。深い草では、草の抵抗に負けないように、しっかりと手首を固定して振り抜くことが必要です。旗竿付近からの寄せ打ちでは、ボールを高く上げ、すぐに止めるために、手首を巧みに使ってスピンをかけます。 このように、砂地用 wedge は、様々な状況で役立つ、便利なクラブです。状況に応じた手首の使い方をマスターすることで、このクラブの真価を発揮し、ゴルフの腕前を向上させることができるでしょう。熟練者だけでなく、初心者にとってもスコアを縮める上で、非常に役立つクラブと言えるでしょう。
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SW:砂場からの救世主

競技の場には必ずと言っていいほど、砂の区域、いわゆるバンカーが用意されています。バンカーは、打ち手の技量と心の強さを試す難所として知られています。一度バンカーの砂に捕らわれてしまうと、そこから抜け出すのは容易ではありません。砂の抵抗が道具の動きを邪魔し、狙い通りに球を飛ばすことが難しくなります。深く砂に埋もれてしまった球は、まるで底なし沼に沈んだように感じられ、打ち手の心を折ってしまうこともあります。 しかし、そのような悪夢のような状況から救い出してくれる道具があります。それが、砂地専用の道具、通称SWです。SWは、バンカーからの脱出を容易にするために特別に作られた道具です。 SWの特徴は、独特の形をした刃にあります。刃の裏側が丸みを帯びており、砂に潜りにくくなっています。この形状のおかげで、砂をうまく滑らせながら球を打ち出すことができます。また、SWの重心は他の道具に比べて高く設定されています。これにより、砂に埋もれた球でも、刃が砂に潜ることなく、球の下を滑り込ませ、砂ごと打ち出すことができます。 バンカーからの脱出で大切なのは、体の使い方です。まず、普段よりも少し開いた姿勢で立ちます。そして、球の位置は普段よりも左足寄りに置きます。これは、砂を叩くことで球を飛ばすためです。スイングは、普段よりも大きな振り幅で行います。大きな振り幅によって、砂をしっかりとかき出す力を生み出すことができるからです。ダウンスイングでは、手首を固定したまま、砂を力強く叩きます。この時、球を直接打つのではなく、球の少し手前の砂を叩くように意識することが大切です。 SWと正しい体の使い方をマスターすれば、バンカーはもはや恐れるべき場所ではなくなります。むしろ、技量を見せつける絶好の機会となるでしょう。バンカーショットを成功させ、砂の区域から華麗に脱出する喜びを、ぜひ味わってみてください。