
カップの顎?ゴルフ用語「in the jaw」
打ち抜いた白い球が、旗竿へと吸い込まれていく様は、まさにゴルフの醍醐味と言えるでしょう。しかし、必ずしも全てが思い通りにいくとは限りません。時には、あと一歩のところでカップインを逃してしまうこともあります。今回の話題は、そんなもどかしい状況を表すゴルフ用語「顎に入った」についてです。「顎に入った」とは、文字通りカップの縁、顎に例えられる部分に球が引っかかって止まってしまう状態を指します。
想像してみてください。グリーン上を転がる球は、狙い通りの軌道を描いてカップへと向かいます。見ている誰もがカップインを確信する瞬間、球はカップの縁、まさに顎の部分に当たり、そのまま留まってしまうのです。入ったと思われた球が、最後の最後でカップを拒絶する。見ている側は固唾を飲んで見守っていただけに、その落胆もひとしおです。プレイヤー本人にとっては、まさに言葉にならない悔しさがこみ上げてくることでしょう。
この「顎に入った」状態は、実力者でも起こりうるもので、運の要素も大きく関係しています。完璧なショットを放ち、カップインの確信を持ったとしても、カップの顎に阻まれてしまうことがあるのです。もちろん、グリーンの傾斜や芝目を読むことで、ある程度防ぐことは可能です。しかし、それでも完全に防ぎきれるとは限りません。だからこそ、ゴルフは奥深く、そして面白いと言えるでしょう。
「顎に入った」状況に陥ってしまった時は、深呼吸をして気持ちを切り替えることが大切です。悔しい気持ちをぐっとこらえ、次のパットに集中することで、次のホールへの良い流れを作ることに繋がるはずです。ゴルフは一打一打の積み重ねです。どんな状況でも前向きに、そして冷静にプレーすることが、最終的な勝利へと繋がっていくのです。