
ゴルフクラブ:AWの役割
寄せる、転がす、上げるといった様々な打ち方ができるのがアプローチウェッジです。よくAWと略されて呼ばれています。このクラブは、ゴルフクラブの中でも特に、グリーン周りの繊細なショットで力を発揮します。ピンに寄せるための正確さと、グリーンに着地した後にボールをピタッと止めるための回転力が求められます。
AWの傾きの角度、いわゆるロフト角は、一般的には50度から54度程度です。これは、ピッチングウェッジとサンドウェッジのちょうど中間に位置します。ピッチングウェッジよりもロフト角が大きい分、高くボールを上げることができ、サンドウェッジよりもロフト角が小さい分、転がしやすくなっています。この絶妙なロフト角が、様々な状況に対応できるAWの強みです。例えば、深いラフからボールを高く打ち出す、グリーンエッジから優しく転がして寄せる、ピンを狙ってスピンをかけて止めるといった、多様な打ち方が可能になります。
AWを使いこなせるようになれば、スコアメイクに大きく貢献します。グリーン周りで寄せワンが取れれば、大叩きを防ぐことができますし、バーディーチャンスも増えます。ゴルフの上達には、AWの特性を理解し、状況に応じて適切な打ち方を選択することが欠かせません。
練習場では、まずAWの飛距離を把握することが大切です。50ヤード、30ヤード、10ヤードといった短い距離を正確に打てるように練習しましょう。そして、ボールを上げる、転がす、止めるといった様々な球筋を打ち分けられるように練習を重ねることで、AWのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。AWをマスターすれば、ゴルフがもっと楽しくなるはずです。