悪天候時のルール

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ルール

快適なプレーのための特例:優先ライ

寒い季節、特に冬になると、ゴルフ場は緑のじゅうたんから一変、茶色く枯れた草やぬかるみ、水たまりが目立つようになります。このような状態の悪い時期に、プレーヤーが少しでも快適にプレーできるようにと設けられたのが優先ライです。別名、ウィンタールールとも呼ばれています。 優先ライが適用されると、芝の状態が悪いためにボールが地面にめり込んだり、水たまりに浮いてしまったりした場合、プレーヤーはボールを救済することができます。救済とは、本来の場所からボールを拾い上げて、決められた範囲内で、打ちやすい場所に置き直すことができるというものです。芝の状態の悪さが原因でプレーに支障が出た場合に限り適用されるため、例えば、木や茂みの中のボールに適用することはできません。 救済できる範囲は、ゴルフ場によって異なります。多くの場合、ボールのある場所から1クラブレングス以内、もしくは6インチ以内で、ホールに近づかないことが条件です。また、グリーン上ではこのルールは適用されません。グリーンは一年を通して芝の状態が管理されているからです。 優先ライの目的は、冬季のゴルフをより快適にすること、そして公平なプレー環境を提供することにあります。地面の状態が悪いことで、実力通りのプレーができなくなったり、運の要素が大きく影響してしまったりすることを防ぐ効果があります。優先ライの適用によって、プレーヤーは技術や戦略を存分に発揮し、ゴルフ本来の楽しみを味わうことができるでしょう。多くのゴルフ場は、プレーヤーが一年を通してゴルフを満喫できるよう、冬季には優先ライを導入しています。