
ゴルフ場がお休みの日:クローズ
誰もがいつでも緑の芝生の上で気持ちよくゴルフを楽しめるように、ゴルフ場は一年中休みなく営業しているわけではありません。快適なプレー環境を維持するために、ゴルフ場はお休みが必要なのです。大きく分けて、あらかじめ予定されているお休みと、やむを得ない事情によるお休みの二つの種類があります。
まず、年間の予定表に基づいてあらかじめ決められているお休みについてです。これは、ゴルフ場の状態を最高の状態に保つために行われています。芝生は生き物ですから、傷んだ箇所を修復したり、栄養を補給したりする作業が必要です。また、木々を剪定(せんてい)したり、コース内の設備を点検・修理したり、散水設備を整備したりといった作業も行われます。その他にも、利用者の皆様が快適に過ごせるよう、クラブハウスやレストランなどの施設を改修することもあります。これらの作業は、プレーヤーの皆様に常に最高の環境でゴルフを楽しんでいただくために欠かせないものです。芝の手入れは特に重要で、定期的に肥料をまいたり、エアレーション(空気穴をあける作業)をしたりすることで、芝生の生育を促進し、健康な状態を保っています。そして、傷んだ芝生を取り除き、新しい芝生を植える作業なども、この期間に行われます。
次に、天候などの状況によって、やむを得ずお休みする場合があります。例えば、大雪や台風、豪雨などです。このような悪天候の場合、プレーヤーの安全を確保することが最優先事項となります。強風で飛ばされたボールが人に当たったり、落雷の危険性があったり、大雨で足元が滑りやすくなったりするなど、様々な危険が考えられます。また、悪天候時はコース自体も大きなダメージを受ける可能性があります。大雨による土砂崩れや、強風による樹木の倒壊などは、コースを著しく損傷するだけでなく、復旧作業に多大な時間と費用を要します。特に冬場の積雪は、プレーを難しくするだけでなく、雪の下で芝が蒸れてしまうため、芝生の生育に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、大雪の際は、コース保護のためにもお休みすることが必要となります。このように、ゴルフ場がお休みする理由は、プレーヤーの皆様が安全に、そして快適にゴルフを楽しんでいただくため、そしてゴルフ場を良い状態で維持していくために、とても大切なものなのです。