
6インチプレース:快適なゴルフのために
ゴルフとは、青々とした芝生が広がる自然の中で行う球技です。天気や、その日のコースの状態によってプレーの進め方が大きく変わってくる奥深さが、この競技の面白さの一つと言えるでしょう。しかし、雨上がりでぬかるんでいたり、冬に地面が凍っていたりすると、芝の状態が悪く、実力を発揮できないことがあります。せっかくのゴルフが楽しめないのは残念ですよね。そこで、ゴルフを気持ちよくプレーするために、『6インチプレース』というローカルルールが用いられることがあります。
『6インチプレース』とは、文字通り6インチ、およそ15センチメートル以内でボールを動かすことができるルールです。ボールが沈んでいたり、芝が剥げていたりして打ちにくい場所に止まってしまった場合、その地点から6インチ以内の、より打ちやすい場所にボールを置き直すことができます。ただし、置き直すことができるのは、ボールがフェアウェイ、ラフ、バンカーなどにある場合に限られます。グリーン上ではこのルールは適用されません。また、ウォーターハザードや、修理地など、他のローカルルールが適用される場所でも使用できません。
このローカルルールを適用することで、不運な場所にボールが止まってしまっても、プレーヤーは救済を受けられます。芝の状態が悪いことによってプレーのリズムが崩れるのを防ぎ、純粋に技術を競い合うことに集中できるという利点があります。ただし、『6インチプレース』は公式ルールではありません。プライベートなラウンドや、ゴルフ場独自のルールとして採用されるものです。
公式競技では採用されないため、普段からこのルールに頼りすぎると、公式ルールでプレーする際に戸惑う可能性があります。あくまでも、プレーヤーが気持ちよくゴルフを楽しむための救済措置として、状況に応じて適切に利用することが大切です。