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カラー:知っておくべき芝の戦略

旗竿が立つ、球を入れるべき場所である『Putting Green(パッティンググリーン)』をぐるりと縁取るように存在するのが『カラー』と呼ばれる区域です。この区域は、芝の長さがパッティンググリーン同様に短く刈り込まれています。その幅は数ヤード(数メートル)ほどで、パッティンググリーンと、それ以外の芝が長く茂った区域である『フェアウェイ』との境界線に位置しています。カラーはパッティンググリーンと同じように芝が短いので、球はよく転がります。しかし、カラーはパッティンググリーンの一部とはみなされません。この点が、パッティンググリーンとカラーの大きな違いであり、競技者の戦略に大きく影響します。競技者が球をパッティンググリーンに乗せようとしてわずかに外した場合、球はカラーで止まることが多いです。そのため、カラーはパッティンググリーンを狙う際の、いわば安全地帯のような役割を果たしています。また、カラーからのパッティングは、パッティンググリーン上よりも距離感を掴むのが難しく、繊細な技術が求められます。パッティンググリーン上では、球は素直に転がりますが、カラー上では僅かな芝の抵抗を受けるためです。そのため、カラーに球がある場合は、状況に応じてパター以外のクラブを使うという選択も重要になります。例えば、距離が長い場合や傾斜がきつい場合は、ウェッジと呼ばれるクラブを使って、球を高く上げてパッティンググリーンに乗せるといった選択肢も考えられます。このように、カラーは一見何気ない場所に見えますが、競技者の判断力や技術が試される、戦略上重要な場所と言えるでしょう。
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ゴルフ場の花道:エプロンの役割

芝生の短く刈り込まれた場所、それがエプロンです。ゴルフの打ち所の中でも、グリーンとフェアウェイの間に位置し、二つの場所を繋ぐ大切な役割を担っています。芝の長さはフェアウェイよりも短く、グリーンよりは長いのが特徴です。 例えるなら、劇場で役者を迎える花道のようなものです。そのため、『花道』と呼ばれることもあります。エプロンは、グリーンに近づくための通過点であり、最終目的地ではありません。グリーンへの準備段階として、プレーヤーに様々な選択肢を与えてくれます。 この場所でどのような打ち方をするかで、次のパット、そして最終的なスコアに大きく影響します。例えば、エプロンからの寄せ打ちが成功すれば、次のパットは短い距離で済みます。反対に、寄せ打ちが失敗すれば、長い距離のパットを残してしまうことになり、スコアを落とす可能性が高くなります。エプロンでの一打が、その後の展開を左右すると言っても過言ではありません。 そのため、エプロンでのプレーでは、状況判断が重要になります。芝の状態、グリーンまでの距離、ピンまでの距離、そしてその日の自分の調子などを考慮し、どのクラブを使うか、どのように打つかを決めなければなりません。的確なクラブ選択と、狙った場所に正確にボールを落とす技術が求められます。 エプロンは、戦略の鍵となる場所です。しっかりと特性を理解し、状況に合わせたプレーをすることで、スコアメイクに大きく貢献してくれるでしょう。