
握り方の基本:バードングリップ
木の棒で球を打つ遊戯は、その起源を特定することが難しいほど古くから世界各地に存在していました。近代ゴルフの原型は、15世紀頃にスコットランドで生まれたと考えられています。羊飼いたちが棒切れで小石をウサギの巣穴に打ち込む遊びをしていたことが始まりだと伝えられています。
スコットランドの海岸線にある砂丘の起伏に富んだ地形は、天然のゴルフコースとして最適でした。羊飼いたちは、自然の地形を利用して、小石を打ち合う遊びに熱中したのです。やがて、この遊びは、貴族や王族たちの間にも広まり、国民的なスポーツへと発展していきました。15世紀半ばには、ゴルフの人気があまりにも高まったため、スコットランド国王ジェームズ2世は、弓術の練習を怠らせるものとして一時的にゴルフを禁止したほどです。
18世紀に入ると、ゴルフはスコットランドだけでなく、イングランドにも広まり、各地にゴルフクラブが設立されました。そして、1744年には、エディンバラで世界最古のゴルフクラブである「ジェントルマン・ゴルファーズ・オブ・リーセンブルク」が設立され、ゴルフのルールも整備されていきました。このクラブが制定した13のルールは、近代ゴルフのルールブックの基礎となりました。
19世紀後半には、ゴルフはアメリカやオーストラリアなど、世界中に広まりました。鉄道網の発達やゴルフボールの改良によって、ゴルフは大衆化し、現在のような国際的なスポーツへと成長していったのです。20世紀に入ると、数々の名選手たちが現れ、ゴルフはさらに進化し、世界中で愛されるスポーツとして確固たる地位を築きました。現代においても、ゴルフは多くの人々を魅了し続けています。