
カート道路からの救済方法
緑に囲まれた広々とした場所で楽しむ球技、それがゴルフです。その魅力は、ただ球を打つだけでなく、変化に富んだ場所でのプレーにあります。自然の地形を活かしたコースはそれぞれ個性豊かで、挑戦しがいのあるレイアウトとなっています。池や木々、そして起伏のある地形など、自然が作り出す様々な障害がプレーヤーの行く手を阻みます。しかし、ゴルフ場にはプレーをスムーズに進めるための設備も用意されています。その代表例が、プレーヤーや用具を運ぶためのカートが通る道です。このカート道は移動には便利ですが、時に思わぬ障害となることもあります。もしも打った球がこのカート道上に止まってしまったら、芝の上からとは違った打ち方をする必要があるからです。地面が硬く、平らなカート道の上では、クラブの底が地面に当たってしまい、うまく球を飛ばせない可能性があります。そのため、特別なルールが適用され、状況に応じた対応が必要となります。今回は、カート道上に止まってしまった球をどのように処理するのか、その救済方法について詳しく説明します。まず、カート道が『修理地』に指定されている場合、特別なルールが適用されます。修理地とは、コースの状態が悪いために通常通りプレーできない場所のことです。修理地からの救済は無罰で行うことができ、球を拾い上げて、カート道から1クラブレングス以内の場所にドロップすることができます。ドロップする際は、元の位置よりもホールに近づかないように注意しなければなりません。また、カート道が修理地に指定されていない場合でも、カート道が『邪魔』になっていると判断されれば、救済を受けることができます。この場合も無罰で救済できますが、元の位置とホールを結んだ線上で、かつカート道から2クラブレングス以内で、カート道が邪魔にならない場所にドロップしなければなりません。このように、カート道上からの救済にはいくつかのルールがあり、状況に応じて適切な対応をする必要があります。これらのルールを理解することで、スムーズにプレーを進めることができます。