
アッパーブローで飛ばす!
打ち方の一つに、軌道が上がる打ち方があります。これを一般的にアッパーブローと呼びます。この打ち方では、クラブの頭がスイングの一番低い所を通過した後、上がっていく途中で球を捉えます。具体的には、クラブの頭が地面と水平になる一番低い所を過ぎてから、クラブの面が少し上を向いた状態で球に当たります。
この時、クラブの頭は下から上へ動いており、球を下から上へとかすめるように打ちます。そのため、球には後ろへ回転する力がかかりにくく、高く打ち出されます。特に、長い鉄製のクラブや木製のクラブなど、遠くへ飛ばしたい時に効果を発揮します。例えば、長い距離を飛ばす必要がある場面や、林の上を越える必要がある場面などで役に立ちます。
ただし、この打ち方は球をきれいに捉えるのが難しく、練習が必要です。地面を叩いてしまったり、球の上を叩いてしまったりすると、飛距離が落ちたり、狙った方向へ飛ばなかったりします。地面を叩くと、クラブの力が地面に逃げてしまい、球に十分な力が伝わりません。また、球の上を叩くと、球に力が正しく伝わらず、飛距離や方向性が安定しません。
アッパーブローを習得するには、まず正しい姿勢とグリップを身につけることが重要です。体の軸を安定させ、手首の動きを柔らかくすることで、クラブをスムーズに動かすことができます。そして、何度も繰り返し練習することで、球をきれいに捉える感覚を掴むことができます。適切な練習と技術を習得することで、大きな飛距離と高い球筋を実現できる強力な武器となります。うまく使いこなせるようになれば、より有利に試合を進めることができます。