
ゴルフの基礎:遠球先打とは
打ち始めの場所から旗竿までの距離が遠い人から順に打つことを『遠球先打』といいます。これは、球技である競技において、プレーの歩調を整え、滞りなく試合を進めるためにとても大切な決まりです。 旗竿から遠い場所にいる打ち手が先に打つことで、近い場所にいる打ち手は前の組の進み具合を見ながら自分の準備ができます。全員が同じ場所からほぼ同時に打ち始めると、前の組のプレーが遅れた場合、後続の組全員が待つことになり、全体の進行が遅れてしまうからです。
たとえば、4人でプレーする場合を考えてみましょう。全員が同じ場所からほぼ同時に打ち始めると、前の組がまだグリーン上にいる場合、4人全員が待つことになります。しかし、遠球先打の原則に従えば、前の組がグリーン上にいても、旗竿から遠い場所にいる打ち手はプレーを開始できます。他の3人は前の組のプレーが終わり次第、順次プレーを開始できます。このように、遠球先打はプレーの無用な待ち時間を減らし、円滑な試合進行に役立ちます。
遠球先打は、ティーグラウンドと呼ばれる、最初の打ち始めの場所からだけでなく、2打目以降も適用されます。2打目以降は、旗竿までの距離が遠い人から順に打ち進めます。仮に、同じ組の誰かが先に旗竿付近まで球を運んだとしても、残りの人たちは旗竿から遠い人から順に打つ必要があります。この原則を守ることで、常に誰かがプレーできる状態を維持し、プレー全体の時間を短縮することに繋がります。
ただし、安全確保のため、この原則が適用されない場合もあります。たとえば、前の組のプレーヤーがまだ危険な範囲にいる場合、たとえ旗竿から遠い場所にいる打ち手であっても、プレーを開始してはいけません。前の組が安全な場所に移動するまで待機する必要があります。このように、遠球先打は円滑な試合進行のための基本的な考え方ですが、常に安全を最優先に行動することが重要です。