ショートサイド:寄せの難しさ

ショートサイド:寄せの難しさ

ゴルフの初心者

『ショートサイド』ってどういう意味ですか?よくゴルフ中継で聞きます。

ゴルフ研究家

グリーンを狙ったショットで、ピンがグリーンの端に近い場合、ピンのある側をショートサイド、反対側をロングサイドと言います。ショートサイドに外すと、グリーンで使える面積が少なく、難しいアプローチが残ってしまうことが多いんですよ。

ゴルフの初心者

つまり、ピンに近い方に外す方が難しいってことですか?

ゴルフ研究家

その通りです。ピンがグリーンの端に近ければ近いほど、ショートサイドに外すと寄せが難しくなります。ロングサイドに外した場合は、グリーンを広く使えるので、寄せワン(アプローチで直接カップイン)のチャンスも増えます。

Short Sideとは。

ゴルフ用語の『ショートサイド』について説明します。グリーンを狙うショットで、カップが切られている側の短い方に外してしまうことを『ショートサイドに外す』と言います。ショートサイドに外すと、グリーン上の使える範囲が狭くなり、繊細で難しいアプローチショットが残ってしまうことがよくあります。また、『ショートサイド』は動詞としても使われ、『18番グリーンの左サイドのショートサイドに外してしまい、またボギーにしてしまった』のように使われます。

概要

概要

競技の勝敗を分ける、緑の絨毯の上での攻防。中でも、旗竿を目指す、繊細な技が求められる寄せ球は、まさに匠の技の見せ場です。特に、旗竿が緑の端近くに位置し、外してしまうと途端に難しくなる「短い側」からの寄せは、熟練の競技者でさえ神経を尖らせる難所です。

この「短い側」とは、緑への寄せ球において、旗竿が緑の端に近く、その旗竿のある側、つまり緑の縁と旗竿の間の距離が短い場合を指します。言い換えれば、球と旗竿の間に緑の領域が少ない状態です。このような状況では、次の寄せ球が極めて難しくなり、大叩きにつながることが多々あります。

例えば、旗竿が緑の右端に位置し、球が緑の左側に外れてしまった場合を考えてみましょう。この時、球と旗竿の間には広い緑が広がっていますが、旗竿の右側にはわずかな緑しか残されていません。つまり、旗竿の右側は「短い側」です。もし、この短い側に球が外れてしまうと、次の寄せ球は非常に困難になります。

なぜなら、短い側には、球を止めるための十分な緑の領域がないからです。そのため、球を強く打ち出すことができず、距離の調整が難しくなります。また、短い側には、バンカーや池、深い草むらなどの障害物が配置されていることが多く、少しでもミスをすれば、さらに難しい状況に陥る可能性があります。

このように、「短い側」からの寄せは、技術と経験、そして冷静な判断力が求められる、競技の中でも特に重要な局面と言えるでしょう。競技者は、常に旗竿の位置と緑の状態を把握し、短い側を避けるよう、戦略を練る必要があります。もし、短い側に外れてしまった場合は、次の球をどのように寄せれば良いのか、事前に想定しておくことが大切です。

状況 難易度 リスク 対策
旗竿がグリーンの端に近く、その旗竿のある側(グリーンの縁と旗竿の間)の距離が短い場合。つまり、球と旗竿の間にグリーンの領域が少ない状態。 非常に高い
  • 球を止めるための十分なグリーンの領域がないため、距離の調整が難しい。
  • バンカーや池、深い草むらなどの障害物が配置されていることが多く、ミスをすればさらに難しい状況に陥る。
  • 大叩きにつながる可能性が高い。
  • 常に旗竿の位置とグリーンの状態を把握し、短い側を避ける戦略を練る。
  • 短い側に外れてしまった場合は、次の球をどのように寄せれば良いのか、事前に想定しておく。

難しさ

難しさ

寄せるのが難しい場所として、旗との距離が近いものの、旗よりもグリーンの端に近い場所、いわゆる短い側の位置が挙げられます。このような場合、打てる場所が狭いため、狙いを定めるのが難しくなります。

まず、玉を止めるためには、ある程度の回転をかける必要があります。しかし、短い側の場合、回転をかけすぎると、玉がグリーンを飛び越えてしまう危険性が高まります。かといって、回転をかけずに落とすと、玉はグリーン上で十分に止まらず、旗から遠くへ転がってしまいます。回転の量を細かく調整する必要があるため、高い技術が求められます。

さらに、距離の調整も重要です。短い側では、グリーンの使える範囲が限られているため、ほんの少しの誤差が大きなミスにつながります。正確な距離感を掴むためには、多くの練習と経験が必要です。

傾斜や風の影響も考慮しなければなりません。グリーンの傾斜によっては、玉が予想外の動きをすることがあります。また、風向きや風速も、玉の軌道や飛距離に影響を与えます。これらの要素を正確に読み、適切な対処をすることが、成功の鍵となります。

クラブ選びも重要な要素です。状況に応じて、最適なクラブを選択する必要があります。例えば、高い玉を打ちたい場合は、ロフトの大きいクラブを選びます。逆に、低い玉を打ちたい場合は、ロフトの小さいクラブを選びます。また、風の強さやグリーンの硬さなども考慮して、クラブを選択する必要があります。

このように、短い側は、様々な要素が絡み合い、技術と経験が試される難しい場所と言えます。熟練の打ち手でも、常に気を配り、正確な判断と技術を駆使することで、初めて成功を掴むことができるでしょう。

要素 詳細
回転 回転のかけすぎはグリーンを飛び越える危険性があり、かけなさすぎは止まらずに転がるため、細かい調整が必要。
距離の調整 グリーンの使える範囲が限られているため、わずかな誤差が大きなミスにつながる。正確な距離感が重要。
傾斜と風の影響 グリーンの傾斜や風向き、風速は玉の軌道や飛距離に影響を与えるため、正確な読みと適切な対処が必要。
クラブ選び 玉の高さや風の強さ、グリーンの硬さなどを考慮し、状況に応じて最適なクラブを選択する必要がある。

戦略

戦略

上手な人は、ただやみくもに旗を狙うのではなく、常に先々のことを考えてプレーを進めています。これを<コースの組み立て方>と呼びます。コースの組み立て方とは、ティーショット(最初の打球)から最後のカップインまで、どのように攻めていくかを考えることです。たとえば、2打目で旗を狙う場合でも、ただ単に旗の位置を見るのではなく、グリーン(旗が立っている芝の短い区域)のどこに球を運べば安全か、3打目(アプローチ)をしやすくするのかを考えます。旗がグリーンの右端に位置している場合、あえてグリーンの左側に球を運ぶことで、右の深いバンカーや池などの危険地帯(ショートサイド)に捕まる危険性を減らすことができます。たとえ3打目の距離が少し長くなったとしても、安全な場所に球を運ぶことで、より確実に寄せて1パットで沈める可能性が高まります。ティーショットも同じです。狭い場所を抜けて旗を狙うよりも、多少距離が長くなっても、広くて安全な場所に打ち出すことで、2打目を打ちやすくし、全体として良い結果に繋がることが多いです。このように、常に2手3手先を読んで、安全策を取り入れながら攻めていくことが、良いスコアで回るための重要な方法です。

状況 上手な人の考え方 利点
2打目で旗を狙う場合、旗がグリーンの右端にある あえてグリーンの左側に球を運ぶ(安全策)
  • 右のバンカーや池などの危険地帯(ショートサイド)に捕まる危険性を減らす
  • 3打目を打ちやすくし、1パットで沈める可能性が高まる
ティーショット 狭い場所を抜けて旗を狙うよりも、広くて安全な場所に打ち出す(安全策)
  • 2打目を打ちやすくする
  • 全体として良い結果に繋がる

技術

技術

旗竿より近い側に外してしまうと、とても難しい状況になります。優れた技術と落ち着いた判断が必要です。まず、ボールが置かれた場所の状態や、芝の傾き、旗竿までの距離などを正確に把握することが大切です。そして、その状況に最も適した道具を選ぶ必要があります。

例えば、ボールが深い芝の中に埋もれている場合は、砂地用の道具を使うのが良いでしょう。芝が短く刈り込まれている場所では、転がりの良い道具を使う方が有利です。また、傾斜がきつい場合は、高く上がりやすく止まりやすい球を打てる道具を選ぶべきです。道具を選んだら、繊細な力加減でボールを操り、旗竿の近くに寄せる技術が求められます。ボールを遠くまで飛ばす力よりも、距離感を合わせる正確さが重要になります。

状況によっては、あえて旗竿を狙わず安全な場所にボールを運ぶという判断も必要になります。例えば、グリーンの傾斜が複雑で、旗竿を狙うと大きく外してしまう危険性がある場合は、傾斜の少ない場所にボールを運び、2打で確実に穴に入れることを目指す方が賢明です。このような状況判断は、経験と知識に基づいて行われます。旗竿より近い側から寄せるのは、まさに技術と判断力が試されるもので、競技の魅力と言えるでしょう。

状況 取るべき行動 必要なスキル
旗竿より近い側に外してしまう ボールの場所、芝の状態、旗竿までの距離を正確に把握する
状況に適した道具を選ぶ
旗竿の近くに寄せる
(状況によっては、安全な場所にボールを運ぶ)
優れた技術
落ち着いた判断
繊細な力加減
距離感を合わせる正確さ
経験と知識
ボールが深い芝の中に埋もれている 砂地用の道具を使う
芝が短く刈り込まれている 転がりの良い道具を使う
傾斜がきつい 高く上がりやすく止まりやすい球を打てる道具を選ぶ
グリーンの傾斜が複雑 傾斜の少ない場所にボールを運び、2打で穴に入れる

練習

練習

寄せるのが難しい場所からの寄せ方を上手になるには、毎日の練習がとても大切です。ただ闇雲に球を打つのではなく、色々な場所、色々な距離から、どのように回転を加えるかを意識して繰り返し練習することで、技術が向上します。

例えば、傾斜のきつい場所にボールがある状況を想定してみましょう。ボールを転がすのか、上げて止めるのか、どのクラブを使うのか、などは状況によって判断が必要です。練習場では、このような様々な状況を想定し、実際にボールを置いて練習することで、実戦での対応力を養うことができます。

また、距離感も重要です。目標地点までの距離を正確に把握し、それに合わせたクラブ選択とスイングの強さを身につける必要があります。練習場にある距離表示を参考にしながら、5ヤード、10ヤードといった短い距離の打ち分けを練習することで、距離感を磨くことができます。さらに、傾斜や芝の状態も考慮に入れ、それらが距離感にどう影響するかを理解することも大切です。

実際のコースで練習するのも効果的です。本番を想定し、あえて難しい場所からの寄せを練習することで、コースの攻略方法を学ぶことができます。例えば、グリーン奥のラフにボールが行ってしまった場合、ピンを狙わずに安全な場所に落とすなど、状況に応じた判断力を養う練習も重要です。コースマネジメント能力が向上すれば、難しい状況に陥る可能性を減らし、良い点数に繋げることができます。

このように、色々な状況を想定した練習を重ね、経験を積むことで、どんな難しい状況でも対応できる応用力が身につき、難しい場所からの寄せも克服できるはずです。

練習のポイント 具体的な内容 効果
様々な場所・距離からの練習 傾斜のきつい場所、様々な距離からのアプローチ練習
回転のかけ方を意識した練習
技術の向上、実戦対応力の向上
距離感の練習 目標地点までの距離を正確に把握
5ヤード、10ヤードといった短い距離の打ち分け練習
傾斜や芝の状態も考慮
距離感の向上
コースでの実践練習 本番を想定した難しい場所からの寄せ
状況に応じた判断力の練習(例:グリーン奥のラフからの安全な場所へのドロップ)
コースマネジメント能力向上

まとめ

まとめ

旗に向かって打つことは、常に最良の選択とは限りません。時には、あえて旗から遠い場所に打つことで、より簡単なアプローチショットを残すことができます。これが、ゴルフコース攻略の鍵となる考え方です。危険な場所、例えば深いラフやバンカー、池の近くに旗がある場合は、無理に旗を狙わず、安全な場所にボールを運ぶことが賢明です。そうすることで、たとえ次のショットがグリーンに乗らなくても、3打目で寄せワンを狙える可能性が高まります。

グリーン周りの難しい状況、特に旗と反対側に外してしまう「ショートサイド」は、ゴルファーにとって大きな試練となります。ピンまで数ヤードしかなくても、グリーンとピンサイドの傾斜によっては、寄せワンどころか、寄せることさえ困難な場合があります。ショートサイドを避けるためには、ティーショットから慎重に狙いを定め、セカンドショットでグリーンを捉える際に、ピンの位置だけでなくグリーン全体の形状や傾斜、そして外した場合のリスクも考慮しなければなりません。

それでもショートサイドに外してしまった場合は、まず落ち着いて状況を把握することが大切です。ボールの位置、ライ、ピンの位置、グリーンの傾斜などを確認し、どのクラブでどの高さのどのくらいの強さのショットを打てば、ボールがどのように転がるかをイメージします。高い技術が必要となる場面ではありますが、日頃から様々な状況を想定した練習をしておくことが重要です。アプローチショットの練習では、距離だけでなく、高さやスピン量のコントロールも意識しましょう。そして、バンカーショットやラフからのアプローチなど、様々なライからのショットも練習することで、ショートサイドに限らず、あらゆる状況に対応できる応用力が身に付きます。ショートサイドは確かに難しい状況ですが、冷静な判断と確かな技術があれば、克服できるものです。技術を磨き、経験を積むことで、ピンチをチャンスに変え、スコアアップを目指しましょう。

まとめ