パターのトーハング:知っておくべき特徴

パターのトーハング:知っておくべき特徴

ゴルフの初心者

先生、「トー ハング」って、結局どういう意味ですか?マレットパターでよく聞くようになったけど、トー バランスドとどう違うんですか?

ゴルフ研究家

良い質問だね。トー ハングは、パターの重心位置がシャフトの延長線より前にある状態のことだよ。トー バランスドと違い、ヘッドのトウ側が少し下がるんだ。マレットパターで30度くらい傾くものを指すことが多いね。

ゴルフの初心者

なるほど。じゃあ、フェース バランスドやピンタイプ、ブレードタイプのパターとはどう違うんですか?

ゴルフ研究家

一般的なマレットパターはフェース バランスドで、フェース面が上を向く。ピンタイプやブレードタイプはフェースが横を向くくらいトーが大きく下がる、70度から80度くらいだね。トー ハングはその中間で、マレットパターで少しだけトーが下がるタイプと考えて良いよ。

トー ハングとは。

ゴルフの用語で「トーハング」というものがあります。これは「トーバランスド」と同じ意味で、前述の説明の通りです。しかし、2020年頃から、テーラーメイドのスパイダーXのような大型ヘッドのパターでも、トーハングのものが登場し、人気を集めています。大型ヘッドのパターの場合は、トーバランスドよりもトーハングと呼ぶのが一般的なようですが、これはヘッドの先端部分が少し下がる(約30度ほど)設計のことを指します。補足ですが、一般的な大型ヘッドのパターはフェースバランスドで作られており、ピン型やブレード型のパターは、フェースがほぼ横向きになるほど(約70度から80度ほど)ヘッドの先端部分が下向きになっています。

トーハングとは

トーハングとは

打ち玉を転がすための道具であるパターには、「トーハング」と呼ばれる大切な性質があります。これは、パターを空中に吊り下げた際に、道具の先端部分である「トー」がどのくらい下がるかを示したものです。この下がり具合は、パターの設計によって様々で、その角度が、打ち玉を打つ際の動きの幅に影響を与えます。

このトーハングの角度は、パターの重さの中心点と、棒部分であるシャフトの中心線の位置関係で決まります。一般的に、重さの中心点がシャフトの中心線よりもかかと側にあるパターは、トーハングが大きくなります。逆に、重さの中心点がシャフトの中心線に近づくほど、トーハングは小さくなります。

トーハングが大きいパターは、弧を描くように動かす打ち方に適しています。これは、パターのトーが下がることで、自然と円を描くような動きが生まれるためです。一方、トーハングが小さいパターは、直線的な打ち方に適しています。トーがあまり下がらないため、真っ直ぐに打ち出しやすいのです。

近年は、様々なトーハング角度のパターが作られています。そのため、自分の打ち方に合ったパターを選ぶことが大切です。もし、パター選びに迷う場合は、道具店の店員に相談してみましょう。自分の打ち方に合ったパターを見つけることで、より正確に打ち玉を転がせるようになります。そのためにも、トーハングの性質を理解しておくことは重要です。色々なパターを試してみて、自分にぴったりの一本を見つけてください。

トーハング 特徴 適した打ち方
大きい 重さの中心点がシャフト中心線よりかかと側 弧を描く打ち方
小さい 重さの中心点がシャフト中心線に近い 直線的な打ち方

トーハングの種類

トーハングの種類

地面を向く面、つまりフェースの向きがどのように動くかを示すのがトーハングです。パターを空中に吊るした時に、つま先側(トウ)がどの程度下がるかで、大きく三つの種類に分けることができます。トウが大きく下がるものを強いトーハングと言います。反対に、トウが少しだけ下がるものを軽いトーハングトウが全く下がらないものをフェースバランスと呼びます。

強いトーハングのパターは、主に打球面が薄い刃のような形をした、いわゆるブレード型のパターに見られる特徴です。このタイプのパターは、ヘッドを大きく円弧を描くように動かす、アークの大きい打ち方に合います。ヘッドの動きに自然にフェースの向きが合うため、狙い通りの方向に打ち出しやすくなります。

軽いトーハングのパターは、四角形やトンカチのような形をしたマレット型のパターに多く見られます。マレット型は、ヘッドの重心が奥に配置されているため、重心位置のずれが少なく、安定したストロークがしやすいのが特徴です。このタイプのパターは、穏やかな円弧を描く打ち方に適しています。ブレード型のように大きな動きではなく、適度にフェースが開閉することで、方向性の安定につながります。

フェースバランスのパターは、近年人気の出てきた大型マレット型に多く採用されています。大型マレット型は、重心がさらに奥に配置され、慣性モーメントが非常に大きいため、多少の打ち方のミスにも影響されにくく、安定した転がりを生み出すことが可能です。このタイプのパターは、直線的にヘッドを動かす打ち方に適しています。フェースの向きが変わらず、常に目標を向いたままストロークすることで、方向性を出しやすくなります。

このように、トーハングにはそれぞれ異なる特徴があります。自分の打ち方に合ったトーハングのパターを選ぶことが、安定したパットを実現し、スコアを縮めるための重要な要素と言えるでしょう。

トーハング パター形状 ヘッドの動き 適した打ち方
強いトーハング ブレード型 大きな円弧 アークの大きい打ち方
軽いトーハング マレット型 穏やかな円弧 適度なフェースの開閉
フェースバランス 大型マレット型 直線的 フェースの向きを変えずにストローク

マレットパターの進化

マレットパターの進化

かつて、押し出すタイプの putter の形といえば、左右対称で重心が一点に集中したものが主流でした。このような putter は、狙った方向に真っすぐ打ち出しやすいという利点がある一方で、狙いを微調整するような繊細な打ち方には不向きであるという声も聞かれました。

ところが近年、押し出すタイプの putter でも、重心が一点に集中していない、いわゆる「引っかかり」を持つものが登場し、注目を集めています。例えば、有名な用具メーカーであるテーラーメイド社が販売している「スパイダーX」などがその代表例です。これらの新しい putter は、従来の押し出すタイプの putter の持つ安定性を維持しながら、狙いを微調整する操作性も向上させている点が大きな特徴です。

従来の押し出すタイプの putter は、重心が一点に集中しているため、目標方向にまっすぐ打ち出すことには優れていましたが、繊細なタッチを要求される場面では対応しづらいという弱点がありました。特に、傾斜のあるグリーンでは、狙い通りに転がすことが難しく、上級者でも苦労することがありました。しかし、「引っかかり」を持つ新しいタイプの putter は、この弱点を克服し、より幅広い状況に対応できるようになりました。

押し出すタイプの putter に「引っかかり」を持たせることで、直線的な動きだけでなく、弧を描くような動きも可能になりました。これにより、様々な打ち方をする人が、自分の打ち方に合わせて putter を選ぶことができるようになりました。自分に合った putter を使うことで、より安定したパッティングが可能になり、スコアアップにも繋がります。多くの種類の putter が登場することは、ゴルフをする人にとってより良い環境が整っていくと言えるでしょう。また、ゴルフ用具業界全体の活性化にも貢献すると期待されます。

パターの種類 特徴 メリット デメリット
従来の押し出し型パター 重心が一点に集中、左右対称 狙った方向に真っすぐ打ち出しやすい、安定性が高い 狙いの微調整が難しい、繊細なタッチには不向き、傾斜に弱い
新しい押し出し型パター(スパイダーXなど) 重心が一点に集中していない、「引っかかり」を持つ 従来の安定性を維持しつつ、操作性が向上、微調整が可能、幅広い状況に対応できる、弧を描くような動きも可能

最適なパター選び

最適なパター選び

上手なパットをするには、自分に合ったパターを選ぶことがとても大切です。そのためには、まず自分のパッティングの癖を知ることが重要になります。パターのヘッドは、吊るした時に傾く角度によっていくつか種類があり、その傾き具合と自分のストロークのタイプを合わせることで、方向性が安定し、距離感も掴みやすくなります。

パッティングのストロークには、大きく分けて三つの種類があります。一つ目は、パターヘッドを大きく弧を描くように動かすタイプです。このタイプの人は、トウハングの角度が大きいパターを使うのが良いでしょう。トウハングが大きいパターは、ヘッドの重心がトウ側にあるため、弧を描くストロークに自然に合うように作られています。

二つ目は、パターヘッドを目標に向かってまっすぐ引いて、まっすぐ出すタイプです。このタイプの人は、フェースバランスのパターが適しています。フェースバランスのパターは、吊るした時にフェース面が真上を向くため、まっすぐなストロークをしやすいです。

三つ目は、上記の二つのタイプの中間で、適度に弧を描くタイプです。このタイプの人は、トウハングの角度が小さいパターを選ぶと良いでしょう。軽いトウハングのパターは、適度な操作性と安定性を兼ね備えているため、様々なストロークに適応しやすいです。

自分のストロークのタイプを知るには、練習用のマットの上でパッティングの練習をしながら、誰かに横から動画を撮ってもらうのが良いでしょう。動画を見返すと、自分のストロークがどのタイプかを確認できます。また、ゴルフ用品店の店員さんやゴルフの先生に相談するのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けることで、自分にぴったりのパターを見つけることができるでしょう。自分に合ったパターを選ぶことで、パッティングの正確性が上がり、良い点数に繋がるでしょう。

ストロークタイプ パタータイプ パターの特徴
大きく弧を描く トウハングが大きい ヘッドの重心がトウ側にあるため、弧を描くストロークに自然に合う
まっすぐ引いて、まっすぐ出す フェースバランス 吊るした時にフェース面が真上を向くため、まっすぐなストロークをしやすい
適度に弧を描く トウハングが小さい 適度な操作性と安定性を兼ね備えているため、様々なストロークに適応しやすい

練習の重要性

練習の重要性

上手な人は道具に頼るだけでなく、練習を欠かしません。良いパターを持っていても、練習しなければ良い点数は望めません。自分に合ったパターを見つけることは大切ですが、それ以上に大切なのは、そのパターを使いこなせるように練習することです。

まず、距離の感覚を掴む練習は欠かせません。短い距離、長い距離など、様々な距離のパットを繰り返し練習することで、距離感を養うことができます。目標までの距離を正確に判断し、適切な強さで打つ練習をしましょう。

次に、方向を定める練習も重要です。狙った方向に正確にボールを転がすには、安定したストロークが必要です。アドレスの姿勢、グリップの握り方、ストロークの軌道などを意識し、スムーズなストロークを身につけるように練習しましょう。

さらに、パターの練習だけでなく、グリーン周りからのアプローチの練習も大切です。アプローチショットの精度を高めることで、グリーンに乗せるだけでなく、ピンに寄せることができます。そうすれば、パットの距離を短くすることができ、より確実に点数を稼ぐことができます。

パットは点数を左右する重要な要素です。毎日の練習を積み重ねることで、パットの精度が向上し、自信を持ってパットに臨めるようになります。自信を持って打つことができれば、緊張する場面でも実力を発揮し、良い結果に繋がるでしょう。焦らず、地道な練習を続けることが上達への近道です。

種類 内容 目的
距離感の練習 短い距離、長い距離など、様々な距離のパットを繰り返し練習 目標までの距離を正確に判断し、適切な強さで打つ
方向性の練習 アドレスの姿勢、グリップの握り方、ストロークの軌道などを意識し、スムーズなストローク 狙った方向に正確にボールを転がす
アプローチの練習 グリーン周りからのアプローチ パットの距離を短くし、より確実に点数を稼ぐ
継続的な練習 毎日の練習 パットの精度を向上させ、自信を持ってパットに臨めるようにする

まとめ

まとめ

狙った場所に正確に打ち込むには、パター選びが大切です。数あるパターの種類の中から、自分に合ったパターを見つけることは、良い結果を出すための近道と言えるでしょう。パター選びで特に注目すべき点の一つが、トーハングと呼ばれるものです。これは、パターヘッドの重心の偏りを示すもので、パターの動きに大きく影響します。自分の打ち方に合うトーハングのパターを選ぶことで、狙い通りの方向へ打ち出しやすくなり、カップインの確率を高めることができます。

トーハングには大きく分けて、ストレート、フェイスバランス、中間の3種類があります。まっすぐ引いてまっすぐ出すストロークをする人は、ストレートタイプのトーハングのパターが適しています。弧を描くようにストロークする人は、フェイスバランスタイプのパターがおすすめです。そして、その二つの間を取る中間タイプもあります。自分のストロークをよく観察し、どのタイプが合っているのかを見極めることが重要です。

最適なパターを見つけるためには、実際に色々なパターを試打してみるのが一番です。スポーツ用品店やゴルフ練習場などで試打を行い、手に馴染む感覚や、ボールの転がりなどを確かめてみましょう。また、ゴルフショップの店員に相談してみるのも良いでしょう。自分のストロークタイプやプレースタイルを伝えれば、適切なパターを選んでくれるはずです。

自分にぴったりのパターが見つかったら、次は練習あるのみです。練習場の人工芝だけでなく、本番と同じ芝の上で練習することも大切です。距離感や方向性を磨くために、様々な距離、傾斜から繰り返し打ち込んで、感覚を身体に覚え込ませましょう。

ゴルフは技術だけでなく、精神的な強さも必要です。特にパッティングは、繊細なタッチが求められるため、自信を持って打つことが重要です。日々の練習で成功体験を積み重ねることで、自信を深め、プレッシャーの中でも安定したパットができるようになるでしょう。焦らずじっくりと練習に取り組むことで、きっとパッティング技術は向上し、スコアアップにも繋がるはずです。そして何より、ゴルフを楽しむことを忘れずにプレーしましょう。

まとめ