
パインハースト:チームゴルフの魅力
松林を意味するこの競技方法は、打ち方と組む仲間との作戦が鍵となる、他にはない面白さを持つ試合形式です。基本的には四人組で行う打ち方と、二人一組で交互に打つ打ち方を組み合わせたものと考えてよいでしょう。まず、同じ組の二人がそれぞれ最初に打ちます。そして次に、打った玉を交換して二打目を打ちます。つまり、仲間が打った玉を自分が打ち、自分が打った玉を仲間が打つわけです。この時点で、どちらの玉でその後も続けるか、組内で相談して決めます。選んだ玉で、その後は二人一組で交互に打ち、穴に入れるまで続けます。この独特な進め方により、個々の腕前だけでなく、組全体の協力や作戦が大切になります。どちらの玉を選ぶかの判断は、その穴の状態や、組の仲間の得意不得意なども考えて行う必要があります。例えば、最初の打ち出しで仲間が狙い通りの場所に玉を運んだのに対し、自分は大きく曲げてしまったとしましょう。このような場合、仲間が打った玉を選ぶことで、有利に試合を進めることができます。逆に、仲間の玉が深い草むらに入ってしまい、そこから脱出するのが難しいと判断した場合は、自分の玉を選ぶ方が良いかもしれません。このように、状況に応じた的確な判断が求められます。また、交互に打つ段階では、自分の番で良い位置に玉を運ぶだけでなく、次の仲間が打ちやすい状況を作ることも重要になります。例えば、玉がグリーン付近にある場合、ピンを狙うだけでなく、仲間が次のパットを打ちやすい場所に玉を寄せることを意識する必要があるでしょう。松林は、数打の合計で競う方法と、穴ごとの勝ち負けで競う方法のどちらでも行うことができ、試合としてだけでなく、仲間内で楽しむ遊びの打ち方にも向いています。