競技方法

ゴルフには様々な競技の進め方がありますが、その中に『ベストボール』と呼ばれるものがあります。これは、二人から四人程度の仲間で一つの組を作り、互いに協力してスコアを競う形式です。それぞれの組の参加者全員が各ホールで通常通りに球を打ち、カップインするまでプレーします。 たとえば、四人で組を作った場合、各ホールで全員が順番にティーショットからパッティングまで行います。そして、四人の中で最も良いスコア、つまり最も少ない打数でホールアウトした人のスコアを、そのホールの組のスコアとして記録します。仮に、あるホールで四人それぞれが５打、４打、６打、３打でホールアウトした場合、最も少ない打数である３打がそのホールの組のスコアとなります。 このように、ベストボールでは各ホールで一番良いスコアだけを採用するため、他の競技形式と比べて全体的に良いスコアが出やすくなります。一人でも非常に良いプレーをする人がいれば、その人のスコアが採用されるため、他の仲間が少々悪いスコアであっても、組全体のスコアに大きな影響を与えません。例えば、あるホールで一人がホールインワンを達成した場合、他の三人がどれだけ悪いスコアでも、そのホールのスコアは１打となります。 このため、ベストボールは、初心者から上級者まで、様々な技量の人が一緒にプレーを楽しめる競技形式と言えます。実力に自信がない人でも、仲間が良いプレーをすれば、組全体が良いスコアを出す可能性があるからです。また、良いプレーをした人が組に貢献できたという喜びを味わえるとともに、他の仲間の素晴らしいプレーを間近で見ることができるため、技術の向上にも役立ちます。さらに、みんなで良いスコアを目指して協力し合うことで、仲間意識を高める効果も期待できます。このように、ベストボールは、ゴルフの楽しさをより一層味わえる、魅力的な競技形式と言えるでしょう。