引き分け

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ルール

ゴルフ用語「ハーフ」を理解する

ゴルフの試合には、大きく分けて二つの形式があります。一つは決められた回数、例えば十八回、コースを回り、最も少ない打数で終えた人が勝ちとなる形式です。これを打数競技と言います。もう一つは、一ホールごとの勝敗で得点を競う形式です。これをマッチプレーと言います。 このマッチプレーでは、十八ホールを回り、より多くのホールで勝った人が最終的な勝者となります。しかし、時には同じ打数でホールを終える場合があります。この時、そのホールの勝負は「引き分け」となり、「ハーフ」という言葉で表現されます。ハーフになったホールでは、両者ともに点数は加算されません。 例えば、十八ホールのマッチプレーで、九ホールを終えた時点で、片方の競技者が九ホール全てで勝利した場合、その時点で試合は終了し、その競技者が勝者となります。なぜなら、残りの九ホール全てで相手が勝ったとしても、九対九の引き分けにしかならないからです。つまり、逆転の可能性がなくなった時点で試合終了となるのです。 また、十八ホール全てを終えて、両者が同じホール数を取り合った場合、これも引き分けとなります。この場合は「オールスクエア」と表現することもあります。状況に応じて、引き分けのまま終了とするか、決着がつくまで同じホールを繰り返しプレーする延長戦を行うことになります。 「ハーフ」という言葉は、マッチプレー特有の用語であり、打数競技では使いません。ゴルフの公式な規則にもきちんと定められています。この「ハーフ」という用語の意味を正しく理解することで、マッチプレーの観戦やプレーをより深く楽しむことができるでしょう。
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ゴルフ用語解説:ノーブラッド

勝負を決めるのは何か。競技には様々な形がありますが、球をカップに入れることを目的とした競技であるゴルフには、大きく分けて二つの試合形式があります。一つは打数の合計で勝敗を決める形式、もう一つはホールごとの勝敗で勝敗を決める形式です。 前者は、決められた回数、例えば十八回全てを終えた時点での合計の打数を競います。少ない打数で全ての穴を終えた競技者が勝利となります。安定した技術と、コース全体を見通す戦略眼が求められる形式と言えるでしょう。一方、後者は各穴での勝負の積み重ねで勝敗を決します。一つの穴で相手より少ない打数で球をカップに入れたら勝ち、同じ打数なら引き分けです。このようにして得た勝ち数の多い方が最終的な勝者となります。 この二つの形式では、競技の進め方、そして競技者に求められる技術や考え方が大きく異なります。前者では、一つの穴で多くの打数を費やしても、他の穴でその分を取り戻せば良いので、時には大きな賭けに出る戦略も有効です。しかし後者では、各穴での勝負が全てです。一つの穴での失敗が、その後の挽回を難しくする可能性があります。そのため、各穴での攻防は、前者とは比べ物にならない程の緊迫感を持ちます。競技者は常に、相手の行動や心理状態を読み、一打一打に神経を研ぎ澄ませ、最善の一手を考えなければなりません。 特に両者が互いに一歩も譲らず、実力が拮抗している試合では、多くの穴で引き分けとなります。このような状況では、競技の終盤まで勝敗の行方が分からず、観戦者も固唾を飲んで展開を見守ることになります。最後の最後、勝負を決めるのは、技術の差だけではありません。プレッシャーの中で平常心を保ち、最高の集中力を維持できる精神力こそが、勝利の女神を微笑ませる鍵となるのです。