スネークライン

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曲がりくねる魔物、スネークライン攻略

打ち上げ、打ち下ろし、右に曲がる、左に曲がる、様々な傾斜が複雑に絡み合う緑の舞台。その上で、まるで蛇のように大きく曲がりくねるライン、それが今回のテーマである「大きく曲がるライン」です。この難敵を攻略するには、まず正確な傾斜の読みが不可欠です。ボールの転がる方向を左右する傾斜は、一見単純に見えても、実は様々な要素が絡み合って生まれています。グリーン全体の傾斜はもちろん、微妙な芝目や、前日の雨による水の流れ、さらには太陽の向きによる芝の伸び方まで、考慮すべき点は数多くあります。 傾斜を読むための第一歩は、低い姿勢でグリーン全体を見渡すことです。カップの周囲だけでなく、遠くからボールの軌跡を想像し、大まかなラインを把握しましょう。次に、カップの近くまで行き、しゃがんでボールの後ろからラインをよく観察します。この時、グリーンの表面を手で触り、芝の向きや傾斜の強さを確認することも有効です。これらの情報をもとに、ボールの曲がり具合や速さを予測します。 正確なライン読みができたら、次はストロークです。大きく曲がるラインでは、距離感も重要ですが、それ以上に方向性が重要になります。狙った方向に正確にボールを打ち出すためには、肩のラインとパターフェースを目標に合わせてセットし、コンパクトな振り幅で、スムーズにストロークすることが大切です。インパクト後は、振り子のようにパターヘッドを低く長く動かしましょう。 練習方法としては、傾斜のある場所で、実際にボールを転がし、その動きを観察することが効果的です。最初は短い距離から始め、徐々に距離を伸ばしていくことで、距離感と方向性を掴むことができます。また、家の中でも、カーペットの上などでパターマットを使って練習することもできます。 大きく曲がるラインのパッティングは、一筋縄ではいきません。しかし、傾斜を正しく読み、正確なストロークを心掛けることで、必ずカップインの確率は上がります。焦らず、一つ一つの手順を丁寧に確認しながら、練習を重ねることで、きっと大きく曲がるラインを攻略できる日が来るでしょう。