
ゴルフの大失敗!エアメールとは?
誰もが経験するミスショットの一つに、目標地点よりはるかに遠くへ飛んでしまうというものがあります。ゴルフでは、特にグリーンを狙って打ったにもかかわらず、グリーンを大きく超えてしまうことを「空の郵便」と呼びます。まるで遠く離れた誰かに手紙を送るかのごとく、ボールがグリーンの遥か彼方へ飛んでいく様子から、このユニークな呼び名が生まれました。
「空の郵便」は、ただ単にボールが飛距離を出しすぎたというだけでなく、ゴルファーの意図しない場所へボールが到達してしまうことを意味します。例えば、グリーンを狙ったつもりが、その奥にある林やバンカーにボールが入ってしまう。あるいは、短いパー4で、グリーンを狙った一打がグリーンを大きく超えて、奥のOBゾーンに消えてしまう。このような状況も「空の郵便」と表現されます。
このようなミスは、熟練者であっても起こりうることです。しかし、特に初心者にとっては、「空の郵便」は頻繁に起こるミスショットの一つでしょう。クラブの扱いに慣れていない、力の加減がうまくできない、ボールを芯で捉えられない、といった様々な要因が「空の郵便」につながります。そして、「空の郵便」はスコアメイクの上でも大きな痛手となります。グリーンをオーバーしたボールは、再びグリーンを狙うのが難しくなる場合が多く、アプローチショットのミスにもつながりやすいからです。
「空の郵便」という言葉は、名詞として使われるだけでなく、「グリーンを空の郵便した」のように動詞としても使われます。ゴルファー同士の会話では、「今日は5番ホールで空の郵便しちゃって…」といった具合に、気軽に使用されるなど、ゴルファーの間では広く浸透している言葉です。この「空の郵便」という言葉には、悔しさや失敗をユーモラスに表現するニュアンスが含まれており、ゴルファー特有の表現と言えるでしょう。