
アンプレヤブル:窮地からの脱出
打ちにくい場所に球が止まってしまうのは、自然の中で行う競技であるゴルフの宿命と言えるでしょう。うまくいかない時、打開策の一つとして「アンプレヤブル」というルールがあります。これは、文字通り「競技続行が不可能」と宣言することです。深い草むら、木の根元、急な斜面など、とても打てそうにない場所に球が止まってしまった場合に適用できます。
アンプレヤブルを宣言すると、1打罰が加算されますが、その後いくつかの救済策から選択できます。まず、元の場所から2打罰を加えて打ち直す方法です。元の場所とは、アンプレヤブルを宣言した球があった場所です。打ちにくい場所に再び球を戻すことになりますが、改めて狙いを定めて打ち直せるという利点があります。
次に、球があった場所と旗竿を結んだ線上で、球のあった場所よりも旗竿側に2クラブレングス以内、ただしホールに近づかない場所に球を落とす方法です。傾斜地などで元の場所から打ち直すのが難しい場合、この方法を選ぶと有利になることがあります。
三つ目の選択肢は、球があった場所からホールと反対方向に2クラブレングス以内の場所に球を落とす方法です。深い森などから脱出する際に有効です。
最後の選択肢は、球があった場所から2クラブレングス以内で、かつ元の場所と同じ距離にある場所に球を落とす方法です。障害物の後ろなどから、同じ距離を保ちつつ打ちやすい場所を選んで落とすことができます。
どの方法を選ぶかは、状況によって異なります。冷静に周囲の状況を観察し、次の一打をどう攻めるかを考えて最適な救済策を選びましょう。アンプレヤブルをうまく活用することで、大きなトラブルを回避し、スコアをまとめることができるのです。